内容説明
僕が生まれた年、交通事故でお父さんとお兄ちゃんが死んだ。それから7年後、お母さんと「あの人」が電撃再婚して妹が生まれた。でも僕は、自分でも何でやろ?っていうくらい「あの人」のことが苦手で、ウザくて、だから絶対にお父さんだと認めたくなかった。そんな、ただでさえ面倒くさい状況の中、「あの人」が突然「男を好きになった」って家を出て行った。呆れるお母さん、よくわかっていない妹。それから約1ヶ月後のある日、僕は町で偶然「あの人」を見かけた。だけど、久々に見た「あの人」の様子は何か違っていて…。14歳の僕が思ってたこと、そして、16歳になった僕が思うこと。とにかくこれは、僕と、僕の家族の物語です。
著者等紹介
呉美保[オミポ]
1977年、三重県生まれ。大阪芸術大学芸術学部映像学科を卒業後、大林宣彦事務所「PSC」に入社。スクリプターとして映画の現場に携わりながら制作した短編『め』が2002年「Short Shorts Film Festival」に入選。また次の短編『ハルモニ』が2003年「東京国際ファンタスティック映画祭/デジタルショート600秒」にて最優秀賞を受賞。同年「PSC」を退社。フリーランスのスクリプターをしながら書いた初の長編脚本『酒井家のしあわせ(原題:ヨモヤマブルース)』が2005年「サンダンス・NHK国際映像作家賞/日本部門」を受賞。同脚本で2006年、初の長編映画監督デビュー。さらに同脚本をもとに書き下ろした小説で作家としてもデビューを飾る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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まる子。
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