内容説明
本当に怖いのは幽霊などではない。今日も都会の片隅で繰り広げられる狂気と悪夢…実際にあったリアルな現代の恐怖譚をここに記す。自分の脚本を監督できるチャンスに恵まれた男が、女優志望の女性に発した不用意な一言で招いた惨劇『女優ストーカー』他、映像化された3本に加え、監督自ら健筆を振るったオリジナル新作『娘が喋れなくなった理由』を特別収録。脳天直撃、酸欠必至の恐怖から、あなたはもう逃れることはできない…。
著者等紹介
坂牧良太[サカマキリョウタ]
東京都生まれ。10代の頃より舞台・パフォーマンスなどで活躍。2003年、監督デビュー作『こぼれる月』では、自身の壮絶なひきこもり体験をベースに、心に病を持つ人々の恋愛をリアルかつ繊細に描き、国内外で高い評価を受けた。初のホラー『幽霊より怖い話』では脚本・監督を担当。人間に心の中に潜む深い闇を巧みに浮かび上がらせ、評価を不動のものとする。同作品のノベライズ版に当たる本作では、自ら執筆に初挑戦。鋭い批評眼と硬質な文体で活字の世界でも新境地を拓いた。俳優の新たな魅力を引き出す緻密な演出と斬新な着眼点で躍進を続ける、今後の活躍が期待される若手監督の一人である
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
296
ホラー・サスペンス・ドラマの映画監督さんによる中短編ノベライズ作品集です。基本は幽霊が出て来ない怪奇ドラマで現実と幻想を交錯させる手法により読み手を強烈な不安に陥れてヤマ場を盛り上げるテクニックには素晴らしい物がありますね。でも残念ながら全4編に共通して言えるのはフィナーレの弱さなのですね。まあハッピー・エンドかバッド・エンドのどちらにしても結末とは元来難しいものですから、無いものねだりで贅沢を言い過ぎなのですけどね。題名負けしているかなとは思いますが、サスペンス・ドラマのお好きな方は楽しめるでしょうね。2021/07/23
みや
3
DVD作品の脚本を元にしたホラー小説。番外編含め4編。原本は、携帯サイトへの投稿とのこと。それなりに楽しめたが、書き物で読み手に迫真の猟奇性を訴えかけるには、舞台設定・表現力ともに物足りないと言わざるを得ない。2018/10/11
さめはだ
2
文章の作り方や改行、構成が下手すぎて何が何やら、的な描写が多いです。 映像で見れば納得なんだろうなとは思うけど、改めて映像として観たいかと問われたら、うーんそこまでではないかな…という感想。2019/05/06
ちゃびたん
1
★★☆☆☆2015/10/12
-
- 和書
- なぎさホテル