内容説明
「六歳の時、ぼくは父さんに殺されかけた」。髪を鷲づかみにされ、血だらけの頭を浴槽に何度も突っ込まれる。鼻が折れ曲がり、大量の血で息が詰まり、意識は朦朧としているのに、涙がとめどもなく流れ落ちた…。米TV番組にて凄まじい虐待体験を告白、番組史上最高視聴率を記録した著者が、父親と闘い、自ら希望をつかみとるまでを綴った壮絶な日々。
著者等紹介
セオドア,ウェイン[セオドア,ウェイン][Theodore,Wayne]
ニューイングランドの田舎で、暴力的な父親と無力な母親のもと、12人兄弟の四番目として育つ。麻薬中毒、結婚の失敗、自殺未遂を乗りこえ、現在は再婚し、ニューハンプシャーの農場で六人の子どもの父親として幸せに暮らしている
ホーヴィッツ,レスリー・アラン[ホーヴィッツ,レスリーアラン][Horvitz,Leslie Alan]
『Eureka』『Level4』『Understanding Depression』などフィクション、ノンフィクションの著書多数。ニューヨーク在住
村田綾子[ムラタアヤコ]
1971年横浜生まれ、実践女子短期大学国文学科卒業
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感想・レビュー
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あび
10
本来は子どもを守る存在である両親から半殺しの目にあい、精神肉体もズタボロにされてきた著者の手記。恐怖で支配され奴隷のような幼少期の記憶から決別するために、家族全員でテレビ番組に出演し、公正な目で裁いてもらうことに。父親も母親も自分たちの罪を結局は認めることなく、最後まで罪の意識を持つことはなかった。たとえ何万もの目に晒されようとも、自分の考え方や感覚を変えることの出来ない人間は存在する。死ぬまで変わらない。説得することはできない。変えることができるのは自分だけ。2018/06/20
Kavi
1
テレビ番組で虐待してきた両親と対決した元少年の手記。虐待は連鎖するというけれど、この父親も虐待されてきたのかな。子どもを虐待しつづける父親の心境は微塵も理解したくないし、それを遠巻きに見て何もしない母親にもなんの同情心もわかない。虐待する親には特別な刑を用意すべきじゃないかな。
ちゃびたん
1
★★☆☆☆