内容説明
一瞬の恋だった。高校入試の朝、冴は電車の中で腕時計をくれた会社員にひと目惚れをする。その彼に、再会した。運命かもしれない―。思い切って告白する冴だが、「年下は趣味じゃない」とあっさり振られてしまう。その男・隆司はSP会社の社員で、新製品のキャンペーン中。冴は自分のことも試してから答えを出してほしいと食い下がり、お試しデートをしてもらうことになるが…?ふたりの恋の口どけをお試しあれ。
著者等紹介
松前侑里[マツマエユリ]
東京都在住。’00年、第5回ディアプラス・チャレンジスクールで佳作を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
57
2016年690冊め。再読。以前読んだはずなのに記憶がほとんどなかったが、「爬虫類の腕立て伏せ」で全てを思い出した。インパクトありすぎる表現。そして植物園に行きたくなったのだが、初読時の感想にも同じことを書いている。2016/09/05
扉のこちら側
35
再読。2015年577冊め。心に傷を負った二人が手探りで距離を縮めていくところが丁寧に書かれていてよい。植物園に行きたくなる。爬虫類の腕立て伏せの表現に笑ってしまった。私は好きです、爬虫類の腕立て伏せ(笑)2015/05/22
合縁奇縁
15
歳の差カップルの王道ストーリー。一瞬の恋だった。高校入試の朝、冴は電車の中で腕時計をくれたサラリーマン隆司にひと目惚れをする。再会して告白するも「子供は趣味じゃない」と言われる。子供だと相手にしない隆司と真剣に相手をして欲しくてもがく冴。猛烈にアプローチする冴が、つれない相手・隆司に出した条件が『7回のお試しデート』。冴のこれまで生きてきた環境から彼が感じる大人の嘘というものへの考察がすごい。子供は大人を意外に観察している。2018/11/16
ムラ
7
再読。かわいいストーリーでイラストも高星さん、ということで松前作品の中ではお気に入りの1冊だったんですが、今改めて読み返すと25歳×15歳というのに引っ掛かりを感じてしまう…(笑)高校生受けにしても、せめて3年生くらいだったら…!とはいえ、複雑な生い立ちで大人達の中で気を遣いながら生きてきた主人公の冴が、15歳ながらも結構大人びた物の考え方をしているので、だいぶ抵抗は少なくなっているかも。ちょっと切ないけれど、暗くなりすぎずあっさりしているところも匙加減がいい感じでした!2014/11/29
れいく
7
15歳と25歳、これから恋を始めようとする高校生と、納得のできない恋の終焉を迎えたサラリーマン……相容れないであろう二人だけど、 冴が一生懸命頑張って徐々に心の距離を縮めて行く感じが良かった!松前さんらしく、濡れ場はさらっと書かれているけれど恋の切なさや思いの通じた喜びはしっかり堪能できます。BL初心者さんにもBLの良さを味わってもらうためにおススメできる作品だと思います♪2011/07/25