出版社内容情報
最低でも100パーセント。つねに全力、全速で駆け抜ける青春真っただ中のちばさと先生。学校という舞台で、生徒と本気でぶつかり合い、励まし合ったドラマを短歌とエッセイでまとめました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まぁみ
24
刊行当時、すぐに購入した作品。さらりと一読したまま、歌集の棚の下の方に埋もれてた( т т ) ふとちばさとさんの歌を読みたくなり、引っ張り出したのだ。高校教師の日々をエッセイに。章ごと最後に短歌を詠んでます。学園ドラマを見ているようなわくわく感満載♪前作『飛び跳ねる教室』を未読なので(>_<)近いうちに購入しまぁす。2024/02/10
あや
13
教員歌人千葉聡さんの大学時代以降の自伝的というか編年体の短歌とエッセイ。個人的には大学院時代とお母さまを詠まれた歌、お兄さまについて書かれたエッセイに心惹かれました。というのも千葉さんが大学院時代に教わられた外間守善先生に私も大学時代日本文学科で日本言語史の講義を受けたことがあるからです。沖縄から平和を問うご姿勢が短歌を通じて共有できて嬉しかったです。外間先生は亡くなられましたが、こうして歌集の中に生きておられて私はとても嬉しく思います。亡くなられた方を生かすのは人の記憶の中で思い続けることと思いました。2021/09/18
joyjoy
6
ちばさと先生の短歌&エッセイ。短歌という限られたことばで、クスッと笑わされたり、涙を誘われたり。「練習が始まる 聖書の冒頭に書かれた光が満ちる放課後」 コロナ自粛後の部活動再開の歌が心に残る。神さまが良しとされたこの世界に今在ることを喜べ!、楽しめ!と、ちばさと先生とともに生徒らを応援したくなった。2022/01/08
qoop
4
自身の学生時代と教員として生徒を見る目で詠った短歌とエッセイ。「」を用いて自己と他者の距離感を鮮やかに捉えて提示する手法は一般的だしもちろん珍しくはないのだが、著者自身の心を動かす契機を追体験するような効果が強く、印象に残る。/書いて捨てまた書いて捨て小説をやめて短歌を始めた秋よ/「千葉くんは教育学部出身だ」教授は俺の無知を悲しむ/君はまだ二十三歳 ツイッターDMで知る君の逝去を/なんか耳が大きくなった気がするがマスク捨てまた別マスクつけ/「グラウンドがやわらかい」って笑う子がいる 陸上部、今日再始動2021/03/26
かりん
4
4:《思わず「エモい」と口に出る短歌たち。》ちばさと先生の歌を読むと、学生時代のいろいろがこみ上げてくる。思わず「エモい…」と口に出していた。ひんやりとした階段の壁、雨が降ったときの靴の音、学校帰りのマックシェイク、トンボでならした土の匂いーー。最初の「あのころデニーズへ」は短歌がストーリーのように続くだけでなく、前の歌の最後の言葉が、次の歌の最初の言葉へリレーされていて面白かった。思い出す スタート前に光った肩、試合後に飲んだマックシェイクを/屋上へ向かう階段 海色のペンキが剝がれている壁涼し P2021/02/28
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