竹書房文庫
東京伝説―忌まわしき街の怖い話

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  • サイズ 文庫判/ページ数 223p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784812418451
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0176

内容説明

別れた恋人が異常な復讐鬼となってやってくる。俺を忘れるなと迫ってくる。話しても通じない、許してももらえない。なぜならそいつは狂ってしまったから…。正気を失った知人、それはもはや人ではない。得体の知れぬ恐怖の塊だ。自殺死体と一緒に風呂に水浸けにされた女。犬を喰い続ける男に人を喰う二十日鼠。脳が煮えてしまう命がけの商売道具に、美容整形の恐るべき裏舞台…。都会の闇で繰り広げられる狂気と欲の人間地獄。体験者自ら語ってもらい、聞き集めた究極の現代恐怖夜話。

目次

ある転倒
雲霞
レンジゴト
惹句
無音
愛犬家
終の栖
二十日鼠
帰宅
ケジメ〔ほか〕

著者等紹介

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年神奈川県生まれ。蠍座のB型。映画、ビデオの批評、製作からCFの企画、インタビュー、ルポ、自動販売機の営業、コンビニの店長と、様々な職歴を重ね、現在は生理的に嫌な話を書かせたら日本で三指に入る小説家にして、日本でいちばん陽気な怪談ライター
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

301
平山夢明さんの東京伝説シリーズ5冊目は短くてあっさりとした掌編が増えましたが、でも読者を少しも飽きさせずに嫌だなという気持ちを持続させて、もっと欲しいと思わされいつの間にかあなたをイヤミス怪談ジャンキーにしてくれますよ。今回は真夏の暑さでお疲れ気味ですので軽めの話を多く紹介しますね。『呆気1』小泉君は深夜コンビニへ行く途中で後ろから来た車に軽く車体をぶつけられ停車せずにそのまま行こうとしたので「おい、どこ見てんだ!」と声を荒げると車が停車し運転手が降りて来た。相手は何とサングラスに白い杖をつく盲人だった。2021/07/24

じゅんぢ

41
なんといっても最恐なのは、最後の「都会の遭難」。この話だけは作り話であってほしいと思いたくなるほどきつい話。この話とタイトル忘れたけど、食をレイプされた話、「シャワーノズル」この3本が東京伝説3恐だと思う。2019/10/26

★YUKA★

31
油断して読んでいたら、最終話に強烈なのが来ました((((;゜Д゜)))怖い。怖い…2020/06/07

007

22
短編集。怖いね。精神的な怖さ。人間の狂気を集めた感じ。後味悪し。ただ読みやすい。2016/01/16

楓*

18
【回想】数年前に既読。40編以上あるので印象にある話、ない話、そして忘れている話がかなりある。トリを飾る「都会の遭難」はやはり人気があるようで、どこのレビューサイトでもそのおぞましさについて書かれているが、私が一番気に入ったのは「執念」。マンションからの飛び降り自殺に失敗し何度もやり直す男性とエレベーターで遭遇する私。彼は頭蓋骨が割れて骨がはみ出ているという凄まじい姿で、同乗者には目もくれずひたすら自身への罵りを呟いている。その言葉がリアリティありすぎてゾッとするほどだったので、その話だけまた読みたい。2019/10/29

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