内容説明
完全未発表5話を含む、ライブ未公開作品全21話、初の書籍化。天才・稲川淳二の語りが目の前に蘇る!自身があまりの恐ろしさに封印してきた現在進行形の恐怖。
目次
第1章 旅先で私が見た「もの」(新島のトンネル工事現場で…;ホテルニュージャパン・もうひとつの話 ほか)
第2章 霊はそこにずっといた…(九州の旅館の話;渓谷の怪 ほか)
第3章 話すと、怖いから…(もうひとつの「御巣鷹山事件」秘話;ある中国人美人ウェイトレスの話 ほか)
第4章 夢のお告げって、ある?(届かなかった荷物;のぞき男の、困った話 ほか)
第5章 「都市伝説」怖いです(墓参りでの、信じられない話;ある「絵」の話 ほか)
著者等紹介
稲川淳二[イナガワジュンジ]
本名・稲川良彦。1947年8月2日、東京都渋谷区恵比寿生まれ。桑沢デザイン事務所研究科を経て、工業デザイナーとして活動、その後芸能界に。数々の恐怖体験から心霊スペシャリストとして知られる。その語りはもはや芸術とも言われ、熱狂的なファンも多い。毎年、全国で怪談ライブを行っているほか、著作業、ビデオ、映画の監督、舞台演出など、多方面にて活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
130
本書の「この世で一番怖い話」というタイトルは少し盛り過ぎかなとは思いますが、稲川淳二さんは百発百中で必ずや聞き手・読み手を満足させてくれる怪談語りの王者だと私は無条件で信じますね。今回もまた奇妙な話のてんこ盛りで大満足の一冊でしたね。『ある「絵」の話』ある有名な画家が描いた絵を湯治場の主に贈り、主が手放して画商に渡ってから土地成金の農家が買うとその家が火事になり一家3人が焼死するが何故か絵は無傷で残る。その後も手に入れた二人の死を招く恐ろしい絵の話。『H市「ある病院」の伝説』使った人が必ず死ぬベッドの話。2020/11/13
∃.狂茶党
8
いわゆる実話怪談枠なのですが、現代怪談の始祖は、心霊実話の風情を多く残している。 お手紙で募集される、心霊体験。 あの世界観。 稲川の語り口を、細かく再現した文章は、口述筆記なのか、録音起こしなのか、読み手に語り口を再生させます。 それゆえ読む怪談としては、弱いとも言える。 2003年の本。 「実話怪談」はすでに始まっていた頃ではある。2022/12/06
まゆまゆ
6
図書館で背表紙見て、「あ、稲川淳二だ」って手に取って、表紙のすごい顔した稲川さんとバッチリ目が合って、借りました(笑) 怖い話と言えばこの人。あの独特な喋り方もそのまま文章になってたので、脳内で稲川さんボイスで再生されて何とも楽しかった。モノマネ番組の見すぎで、本物より原口あきまさが出てきちゃうのが悩みどころ(笑)2015/12/21
みーすけ
4
夏から怖い本を読むぞ!実施中。生で聴く勇気はないくせに、書籍だとそんなに怖くないじゃんと思うのはただの強がりを言っているだけです。2013/10/07
akatuki
2
この世で一番怖いかは、さておき。なかなか良い話が多かった。変化球な話もありとても楽しめる一冊だと思う。2014/11/09




