内容説明
小児精神科医マルコム・クロウとの出会いから一年―“死者を見る能力”を持つ少年コール・シアーは、いまだ戸惑いながらも自らの能力を受け入れ学校生活を送っていた。少ないながらも友人もできたコール少年は美術の課外授業中、偶然にも飛行機墜落事故を目撃してしまう。そして彼の前に再び死者たちが現れる…。首の折れたロシア人テロリスト、お互いの恋人を探して彷徨う男女、そして唯一の生存者である少女の姉…。果たして飛行機墜落は事故なのか故意なのか?コール少年の“シックス・センス”によって、謎は解明されるのか―。
著者等紹介
ベンジャミン,デイヴィッド[Benjamin,David]
1972年、ニュージャージー生まれ。ニューヨークの出版社で編集者をつとめるかたわら、執筆活動も行っており、主な著書には“Eye of the Tornado”“Heart of the Quake”“Ten Things I Hate About You”などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
51
2000年だからこれもありだったのね。シックス・センスのネタ割れ前提で新エピソードを展開するのはちょっと無理があるのではないかと思うが。なんて、読破はしたけど看破はできなかった自分が言うのもなんだけど・・・2014/08/11
ヴェルナーの日記
26
映画『シックス・センス』の続編に位置する作品。クロウが去り、母親に自分の真実を打ち明けることの出来たコール。今まで自分の殻に閉じこもりだった彼は、少しずつ周囲に溶け込めようと努力を始めた。恐怖の対象で逃げることしか出来なかった幽霊たちも向き合おうとする。そんな折、彼の住むフィラデルフィア郊外に飛行機が墜落事故を起こし、1人の少女以外は全て死んでしまう。そして、その死者たちがコールの前に現れる!!本作もミステリーの要素が含めれている。飛行機は、なぜ墜落したのか?その真相を知っているのは死者たちのみなのだ。2014/10/30
ヴィオラ
11
前作もそうだったけど、今作も叙述トリック?的な部分があって、この人も?あの人も?と思いながら読んでしまうw 今作も面白かったけど、さすがに前作ほどの驚きは無かったかな?コールの理解者が少しづつ増えてるのが嬉しい限り。 前作のネタバレにも配慮してしてあるキャラクター紹介も好印象w2024/01/25
そぼろ
7
この間BSで映画やってたので、すぐネットで注文。今や絶版になってて買えないんですね。中古もあちこち探してようやくでした。映画に負けず劣らず良いストーリー。面白いです。2020/05/31
ニミッツクラス
7
映画「シックス・センス」の続編とも言えるオリジナル小説の一作目。竹書房のカバーが巧妙で、劇場公開せずにOVで流した映画のノベライズ本かと勘違いしていた。副題からすると、三部作の中でも本書が一番取っ付き易そうな印象でもある。児童心理学者マルコムとの別離からほぼ一年、異能のコール少年の新たなる試練が飛行機の墜落と共に始まる。墜落死に気付いていない、或いは死を容認できない見えざる者が徘徊する中、地元司法の刑事ジェームズの捜査とコール少年の葛藤が交差する。親友ジェイソンやエミリーの今後も興味深い。★★★★☆☆2012/08/18