内容説明
わが国の環境法は、豊かさを追求する国策による環境破壊の後始末法として生成してきた。しかし、地球環境の危機が叫ばれているいま、そのようなしくみでは対応できなくなってきている。そこで、1992年の地球サミットを契機として、国際レベルでの環境法の理念とシステムの変化が始まり、各国の環境法もそれに対応して改革が進んできた。本書は、これらの歴史の流れをふまえて環境法の考え方とシステムについて、私の長年の調査や研究をもとに、問題点を検証しながら環境法を学ぶ入門テキストである。
目次
環境法はどのようにして発展したか
開発法制のしくみと環境法
環境保護の理念・法益と権利論
環境法の体系と手法
環境基本法と環境基本計画
公害規制の法システムはどのようになっているか
その他の環境汚染規制法のしくみ
自然保護の法制のシステム
環境アセスメント(環境影響評価)
自治体の環境政策と立法〔ほか〕
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