内容説明
京都に拠点をおき、江戸時代から代々続く植彌加藤造園。そこでは手入れ、維持管理、育成管理を含む、庭園の景色をはぐくむすべての営みを「フォスタリング」と呼んでいる。南禅寺や無鄰菴などでの事例を紹介しながら、広くて深い庭園の世界へ読者を誘う。
目次
プロローグ 日本庭園の独特の理念―フォスタリング
第1章 フォスタリングとは?
第2章 フォスタリングの全容をみる―名勝無鄰菴庭園
第3章 文化財庭園の修復的フォスタリングと災害時の緊急対応
第4章 継承されてきたフォスタリング―南禅寺の庭
第5章 庭を改修・再生するフォスタリング
第6章 「地域単位の景をはぐくむ」という視点のフォスタリング
エピローグ 未来へ向けたフォスタリング
著者等紹介
加藤友規[カトウトモキ]
略歴:1966年、京都府生まれ。1990年、千葉大学園芸学部園芸経済学科園芸経営技術学研究室卒業。2012年、京都造形芸術大学(現、京都芸術大学)大学院芸術研究科博士課程修了。博士(学術)。現在:植彌加藤造園株式会社代表取締役社長、京都芸術大学大学院教授、千葉大学園芸学部緑地環境学科客員教授。主な受賞:代表者として日本造園学会「日本造園学会賞(研究論文部門)」2013年、日本イコモス国内委員会「日本イコモス賞2018」2018年、連名者として日本造園学会「日本造園学会賞(技術部門)」2019年、日本造園学会「日本造園学会賞(事業・マネジメント部門)」2021年(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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