内容説明
「小さな世界都市」兵庫県豊岡市は多文化共生政策もユニーク。しかし外国人住民が特に多いわけではなく、その人口比は日本の中央値とほぼ同じ。そんなありふれた地方的世界に生きる彼/彼女らが直面する課題を、大規模アンケートと詳細な聞取調査で分析。仕事、生活、結婚、妊娠・出産、子育て、子どもの成長…の実態は?彼らのリアルを描き出す。
目次
序 「一%の隣人たち」というリアル
第1部 働くこと、雇うこと―就労の現場から(「外国人を雇う」ということ―事業所からみた隣人たち;「ニッポンで働く」ということ―技能実習生の夢と現実;「ニッポンに住む」ということ―就労から長期滞在、定住へ)
第2部 暮らしとネットワーク―家族・友人・NPO・行政、過去と未来(豊岡に来た背景と将来像;技能実習生らの日常生活;国際結婚妻たちの就業と二つの家族)
第3部 子どもの育ち―住民の声、現場の声(妊娠・出産と乳幼児期―子育て支援の現場から;学齢期の子どもたち―学校からのまなざし、家庭からのまなざし)
著者等紹介
佐々木祐[ササキタスク]
神戸大学大学院人文学研究科准教授。博士(文学)。専門は社会学、文化人類学、ラテンアメリカ地域研究
平井晶子[ヒライショウコ]
神戸大学大学院人文学研究科教授。博士(学術)。専門は家族社会学、歴史人口学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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