内容説明
経済学は効率性を重視する学問。しかし不効率や非効率、ときに負効率が連続する現実世界で本当に役立っているのか?本書では、従来の経済学とは逆転の発想で世の中の負効率な事象に焦点を当てそこに経済理論的な考えを導入。マイナスをプラスに転じる考え方を伝授する。
目次
負効率、万歳!
負効率は努力するエネルギー―夢はほとんど実現しない
企業経営の夢―ベンチャーと老舗はどちらが負効率か
経済効果の負効率―プラス方向しか見ない思考
英語学習の負効率―これからは楽しんで学ぶ時代
大相撲の負効率―伝統とイノベーションのせめぎあい
プロ野球の負効率―セ・リーグはなぜ弱い?
歩行の負効率―経済学が見過ごしてきた基本的な行動
タクシー業界の負効率―AIが普及したらなくなる職業?
地方/都会の負効率―人口循環の時期
PTAの負効率―任意か強制かの議論を超えて
食の負効率―自給率が低い国の食品ロス
著者等紹介
水野勝之[ミズノカツシ]
所属:明治大学商学部教授、経済教育学会会長。学位:博士(商学)、早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。専門:システム‐ワイド・アプローチ理論、地域経済の活性化
土居拓務[ドイタクム]
所属:明治大学商学部兼任講師、明治大学経済教育研究センター客員研究員、経済教育学会理事、一般社団法人Pine Grace設立(2017年)・事務局長。資格:森林総合監理士(フォレスター)。専門:森林資源の利活用による地域活性化、規模の経済性の応用理論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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