内容説明
ドイツ・ヴィルヘルム時代の市民社会における、ジェンダー秩序の生成、性の規範化プロセスとそれによる女性の管理、新しい性道徳の意義、を明らかにすることで、性と政治社会の関係性を考察し、現代におけるセクシュアリティをめぐる問題の理解・解決への手がかりとしたい。
目次
セクシュアリティと政治
第1部 新しい性道徳の波紋(管理売春制度と廃娼運動;ヘレーネ・シュテッカーと堕胎論争;オットー・グロースのエロス論がヴェーバー・サークルに与えた影響;女性作家マルガレーテ・ベーメ;ドイツ社会民主党と性倫理―一九一三年、「出産ストライキ」論争を中心に ほか)
第2部 性の二重道徳と法の支配―バーデン大公国を例に(一九世紀ドイツのバーデン自由主義―フリードリヒ大公とバーデン立憲制;バーデン大公国の社会的特徴;バーデン大公妃ルイーゼと「バーデン女性連盟(BFV)」
バーデン大公国の管理売春制度にみる市民社会と政治の一側面―公的娼家の閉鎖を求める請願書を例に
ヴィルヘルム時代の女給の問題化プロセス―カミラ・イェリネックの女給運動を例に ほか)
ヴィルヘルム時代の新しい性道徳の意義
著者等紹介
水戸部由枝[ミトベヨシエ]
2006年明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士後期課程修了、博士(政治学)。現在、明治大学政治経済学部教授。専門はドイツ近現代史(社会史、政治史、ジェンダー・セクシュアリティ史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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