内容説明
未来の都市、未来の食、未来の衣服、未来の人。数十年後の世界を“妄想”してみよう。イノベーションは“妄想”から生まれる。科学的知見に基づいた“妄想”=アート思考はいつだって新しい。ものづくりの伝統が息づく京都で産声を上げたKYOTO Design Labから“妄想”の社会実装に挑む。
目次
第1部 未来をデザインする場をどうつくるか―“妄想”からの出発(「国際情報交換装置群」京都からの発想;「ブランド」になろう。;“妄想”を社会実装へつなぐ場―デザインラボのつくり方 ほか)
第2部 未来社会をデザインするために―“妄想”から社会実装へ(京都と食、歴史のなかの未来;点群庭園から点群都市へ―工芸・建築・都市の未来をつくる;バイオテクノロジーの未来を実装する)
第3部 二〇四〇年へのチャレンジ―研究者はどんな未来を描けるか(ファッションデザインの新たな生態系を“妄想”する;「人新世」におけるテロワール研究;境界のデザイン―山水と一体となる空間の構想 ほか)
著者等紹介
小野芳朗[オノヨシロウ]
京都工芸繊維大学理事・副学長。KYOTO Design Lab Founder。専門分野:日本近代都市史・環境史。都市と景観の成り立ちのメカニズムを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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doji
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大学が擁するデザインについてのラボとして独自の存在感と先陣を切った感じがあるKYOTO Design Labの設立経緯と、在籍研究者たちによる論考という、これからといまを感じる一冊として仕上げられている。まだまだこれからその歴史を積み重ねていくのだろうなと思うと、内容的には少しものたりなさはなくもないけれど、これから社会的な応用や研究の発展が期待されることを考えると、のちのち立ち返る本になるかもしれない。工学的かつ有機的な視点が先鋭的で、その領域の発展がとても楽しみだなと思う。2022/02/23
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- 和書
- 臨床のための解剖学