内容説明
私たちの描く世界秩序の“常識”はどうなるのか?習近平率いる現代中国は、グローバル・ガバナンスへの関与を強めながら世界秩序の中心に近づきつつあると自負する。一帯一路をはじめ北朝鮮やアフリカ、中南米への国際援助など自らの対外政策をいかに説明しているか、現地社会からどう見られているか、双方向から考察する。
目次
中国の世界展開―対外進出のねらいと現地からの視線
第1部 中国の世界秩序観と対外政策(中国の一帯一路構想;中国の対外援助のとらえ方;習近平政権下の外交・世界秩序観と援助―胡錦涛政権期との比較を踏まえて)
第2部 アフリカと中国(アフリカ史の新たな動力源、中国;アフリカにおける中国認識―中国の南部アフリカ進出と域内関係の変容;中国の対アフリカ外交―江沢民政権末期~胡錦涛政権期の対東部アフリカ外交を中心に)
第3部 中国と周辺、中南米地域(中国の対メコン地域諸国援助;中国の対北朝鮮援助;中南米地域をめぐる中台関係)
著者等紹介
川島真[カワシマシン]
東京大学大学院総合文化研究科教授。博士(文学)。アジア政治外交史、中国外交史
遠藤貢[エンドウミツギ]
東京大学大学院総合文化研究科教授。DPhil(Southern African Studies)。アフリカ現代政治研究
高原明生[タカハラアキオ]
東京大学公共政策大学院院長、法学政治学研究科教授。DPhil。現代中国政治
松田康博[マツダヤスヒロ]
東京大学東洋文化研究所教授。博士(法学)。東アジアの国際政治、中台関係(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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