目次
総説 アフリカの食と農を知るために
第1部 環境との関わり
第2部 食の基層を探る
第3部 グローバリゼーションのなかで
第4部 農村から見る
第5部 現代社会を理解する
著者等紹介
石川博樹[イシカワヒロキ]
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学・博士(文学)。現職、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授。専門分野は歴史学
小松かおり[コマツカオリ]
京都大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学・博士(理学)。現職、静岡大学人文社会科学部教授。専門分野は生態人類学
藤本武[フジモトタケシ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学・博士(人間・環境学)。現職、富山大学人文学部教授。専門分野は文化人類学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
3
日本でアフリカ農業史がこれほど研究されているとは知らなかった。驚きとともに感心した。言語以前に文字の存在が薄い状況で研究は困難を極めているらしいが、頑張ってほしいものだ。2023/08/12
sunbather
0
アフリカ農業を歴史的な観点から捉えた学術書。東アジア(米)や欧州(小麦)と違って主食となる食材が複数食べられていること、北部の砂漠地帯ではナツメヤシありきで農業が進化したこと、体系化された多様なキャッサバ毒抜き方法、植民地時代から続く影響など、植民地時代以前・以降の両方について多角的に多くの学びがあった。文字資料が乏しい植民地時代以前も学際的な研究手法の組み合わせにより解明が進んでいることには感銘を受けた。一部物足りない論考もあったが、紙面の制約によるものと思われるので個々の著者の論文も今後読む予定。2024/08/20