目次
第1章 コモンズ研究の軌跡と課題
第2章 里山をめぐる「公共性」の交錯―紛争がうつしだす地域社会と法の現在
第3章 現代社会に適合した新たなコモンズの探求―荒廃する里山の再生にむけて
第4章 海のコモンズのオープンアクセス化―漁業権制度分析を通じて
第5章 コモンズが開く都市の持続可能性―都市資源の再生と活用
第6章 コモンズとしてのマンション―都市と市場のなかでの公共性
第7章 ロンドンにおけるスクエアの形成とその特質―コモンズ論の一視角
著者等紹介
間宮陽介[マミヤヨウスケ]
専門は社会経済学、空間論
廣川祐司[ヒロカワユウジ]
北九州市立大学地域創生学群・基盤教育センター講師。専門は法社会学、地域資源管理論(コモンズ論)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひつまぶし
3
伝統的コモンズではなく、都市のコモンズについてという関心にある程度は応えてくれた。下村智典の長浜の事例はとても面白かった。コモンズというものが本質的に存在するわけではない。コモンズという視点を持ち込み、コモンズ的な要素を見出していくのは、そのメカニズムを理解し、問題状況をうまく調整したり、均衡を壊さない知恵を得るためだろう。しかし、全体としてはそうしたメカニズムの解明というより、公的な制度の枠組みにどう落ち着かせていくかという関心の方が強いように思われた。制度論の前にコモンズ論の骨格がまだ不十分に感じる。2025/11/06
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