内容説明
石油依存型の生活に慣れきった日本と、石油輸出以外の産業を十分に育ててこなかった中東・アフリカの産油国で始まっている、新しい文明像を求めた挑戦。
目次
序章 地球環境問題の処方箋はできるのか
第1章 石油文明の頂点から考える―何を失ってきたのか、何を残していくのか
第2章 エネルギー危機を前に、現代人類の危機をどう考えるか
第3章 オアシスの伝統的生活から学ぶ未来
第4章 産油国での人づくり、日本での人づくり
第5章 田舎暮らしからエネルギー問題を考える
第6章 木質バイオマスの新時代
終章 石油なしでも「未来可能性」のある生き方
著者等紹介
石山俊[イシヤマシュン]
総合地球環境学研究所プロジェクト研究員。専門は文化人類学、環境人類学、開発人類学、アフロ・ユーラシア乾燥地域研究
縄田浩志[ナワタヒロシ]
総合地球環境学研究所准教授。専門は文化人類学、社会生態学、乾燥地研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なーちゃま
1
石油とあまり関係ない、中東地域における文化や生業、沙漠や木材に関する講義が中心。「ポスト石油」に関する議論は殆ど無い。2013年発刊ということもあり、おそらくオイルピークに対する不安が増大化したことを背景に、それをテーマとして社会科学者が行った講演を、そのまま本にしたのであろう。各々の研究それ自体は非常に興味深く、特に木材のカスケード利用や、UAEの海外人材に依存した構造などは新たな学びとなった。しかし石油に関する議論展開を各章で楽しみにしていたのに、個々の研究を覗くだけに終始してしまった点は残念だった。2022/10/09
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