内容説明
アフリカ大陸の北東部、エチオピア、ケニア。スーダンの三国国境付近に暮らすダサネッチと近隣集団の戦争と平和の動態を、個人レベルの視点から描くことを目的とする。
目次
第1章 序論
第2章 ダサネッチの概要
第3章 国家と集団間関係
第4章 戦争経験と自己決定
第5章 横断的紐帯と境界
第6章 外部介入と平和維持
第7章 結論
著者等紹介
佐川徹[サガワトオル]
1977年東京都生まれ。2009年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。博士(地域研究)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆☆☆☆☆☆☆
1
いや~これはすごい。牧畜社会を事例に、戦争と平和を二項対立ではなく、あるいは戦争を特殊な状況と捉えるのではなく、日常的な相互行為から生成する社会状態の極としての両者と、それらの間を動的に変化し続ける社会のありようを記述する。と口で言うのは簡単。自動小銃を持った人たちと一緒に放牧に行き、生々しい戦争経験の聞き取りと膨大な資料の読み込みから社会史を再構成し、哲学議論をひけらかしではなく適切に配置する、それらを実際に形にするのはどれほど難しいことか。まさに労作。2015/06/03
服部
0
面白かっった!エチオピア南部の民族ダサネッチについて研究をまとめた本。データに基づいた主張が展開されていたので懐疑心なく読めた。 「胃が違う」「ニョギッチを持つ」などの独特な考え方からは、日本人にはまず思いつかない、ダサネッチ特有の平和維持方法が見て取れる。目からウロコ! 部族間争い、成人の儀式についての表現が生々しく、読み始めは衝撃的かも・・・。2014/04/04
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