目次
なぜ今、哲学史なのか
第1部 古代から近代までの展開(古代ギリシア哲学;中世哲学;近世哲学―科学の時代における心と世界;カント;ドイツ観念論;ニーチェ―「ニヒリズム」の哲学)
第2部 現代哲学の射程(解釈学―哲学的解釈学の生成と展開;現象学;科学哲学―「科学」とは一体何か;政治哲学―功利主義とロールズを中心に;社会哲学)
第3部 哲学の問題群(フェミニズム哲学―平塚らいてうの「塩原事件」を手掛かりにして;日本哲学;昭和思想史ろの接点)
著者等紹介
伊藤周史[イトウシュウジ]
東北大学大学院文学研究科助教
齋藤直樹[サイトウナオキ]
盛岡大学文学部准教授
菅原潤[スガワラジュン]
長崎大学大学院水産・環境科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いかすみ
1
「21世紀の哲学史」と銘打ってあるだけあって、科学哲学や政治哲学、フェミニズム哲学などアクチュアルな哲学が紹介されていた。章によって難易度が違って、前提知識がないとちんぷんかんぷんな章もあった。解釈学の章に関しては、何が書いてあるのか理解不能であった。フェミニズム哲学や日本哲学の章は、哲学というよりも歴史の紹介であって、ちょっと不満が残る。あと、ブックガイドがないので、この本から発展していくのが難しいところが残念。2024/05/17
j o
0
わかりやすくまとまっている。フェミニズムや日本の近代以降の哲学、昭和の思想や教養の変遷の章があるのは、哲学史本の中では個性が出ている箇所。2024/10/04
えむ
0
東北大学出身の哲学研究者によって書かれた比較的様々な領域に目配りされた哲学史の教科書。現代の哲学に多くのページを割いているのと、分担執筆ゆえの各項目の個性が印象的。2018/04/10