内容説明
ガーンディーがめざしたスワラージ(独立=自己統治)とサルヴォーダヤ(万物の向上)。現代インドのガーンディー主義者バフグナーは、この理念を人間社会だけでなく自然環境へと広げ、昇華の哲学を唱えた。彼が中心的役割を果たしたチプコー運動(森林保護運動)とテーリー・ダム反対運動を題材に“持続可能な開発”にむけた“住民参加”の取り組みがいかに実践されたかを描き出す。
目次
序章
第1章 インドにおけるガーンディー主義の歴史
第2章 北インド・ウッタラーカンド地方におけるガーンディー主義の歴史
第3章 スンダルラール・バフグナーと環境問題
第4章 チプコー運動(森林保護運動)の展開とバフグナーの思想・実践
第5章 テーリー・ダム反対運動の展開とバフグナーの思想・実践
第6章 “つながりの政治”―バフグナーの行脚と断食をめぐって
終章
著者等紹介
石坂晋哉[イシザカシンヤ]
1976年、神奈川県生まれ。国際基督教大学教養学部卒業後、弘前大学大学院人文社会科学研究科修士課程を経て、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科博士課程修了。博士(地域研究)。現在は、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科客員研究員(人間文化研究機構地域研究推進センター研究員)。専門は、南アジア地域研究、環境社会学、社会運動研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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