内容説明
1789年7月14日何が起こったのか。貧しく、奴隷のような生活を強いられていた農民が見た革命の真実が浮かび上がる。
目次
1 一七八九年三部会議
2 一七九二年祖国危うし
感想・レビュー
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yearning for peace
1
貴族階級に課された重税で塗炭の苦しみに喘ぐ貧農たちが立ち上がり、仏革命に至るまでの道のりを丹念に描いた心に残る名編。ファルスブールを舞台に、主人公ミシェル、優しき父ジャン・ピエール、名付け親で鍛冶屋の親方ジャン・ルルー、職人ヴァランタン、学才豊かな小行商人ショヴェールと勇敢な娘マルグリットを中心に、物語は三部会議の復活、国民軍の蜂起、人権宣言、ルイ16世の裏切りと、歴史はうねり始める。主人公が真摯な人物だけに、彼を取り巻く人々もまた熱い志を持っており、隠れた歴史の一端を垣間見ることができました。2011/01/31