目次
第1部 インタラクションの構造と理解(インタラクションと双対図式;霊長類学におけるインタラクション研究―その独自性と可能性;インタラクションにおける偶有性と接続;意図性帰属の勾配―他者に意図性を帰属することの起源)
第2部 インタラクションの境界(野生チンパンジーの「対面あいさつ」の記述分析―その枠組みについて;実感されるろう文化―コミュニケーションの逸脱の事例;「見る」‐「見られる」による相互行為の創出と拡張―チンパンジーの覗き込み行動の分析から;そのインタラクションを私たちはなぜ「遊び」と呼ぶのか―ニホンザルのワカモノ間インタラクションの映像分析から;手話会話における分裂―視覚的インタラクションと参与枠組み;偶有性にたゆたうチンパンジー―長距離音声を介した相互行為と共財のあり方;相互行為のポリフォニー―バカ・ピグミーの音楽実践)
第3部 インタラクションの接続(「Co‐act」と「切断」―バカ・ピグミーとボンガンドにおける行為接続;話し手になること、話し手になろうとしないこと―グループ・ディスカッションに見られる長い沈黙から;群れの移動はどのようにして始まるのか?―金華山の野生ニホンザル;バカ・ピグミーの歌と踊り―演技技法の分析に向けて;「より知る者」としての立場の確立―言い間違いの指摘とそれに対する抵抗;チンパンジー同士の相互行為からうまれる食物の価値;相互行為を支えるプラグマティックな制約―セントラル・カラハリ・サンにおける模倣活動の連鎖組織;相互行為は終わらない―野生チンパンジーの「冗長な」やりとり)
著者等紹介
木村大治[キムラダイジ]
京都大学・大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・准教授
中村美知夫[ナカムラミチオ]
京都大学・野生動物研究センター・准教授
高梨克也[タカナシカツヤ]
科学技術振興機構・さきがけ研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。