内容説明
1968年。世界中で若者が改革を求めて決起した。あれから40年…彼らの闘争は何をもたらしたのか?なぜ「全共闘世代の党」がうまれなかったのか―。
目次
プロローグ 「六八年世代の党」としての緑の党
1 西ドイツにおける「六八年運動」
2 「六八年運動」の解体と分裂
3 「六八年運動」から新左翼へ
4 緑の党の結党と新左翼の流入
5 党内潮流の対立と新左翼
6 「六八年世代」対若手世代―党内世代間対立の発生?
7 「六八年世代」による権力奪取―赤緑連立政権の発足
8 緑の党の外交・安全保障政策の変遷―「六八年世代」と戦争
9 フィッシャーという生き方―「六八年」の革命家から外相へ
エピローグ なぜ日本では「全共闘世代の党」が実現しなかったのか
著者等紹介
西田慎[ニシダマコト]
1970年京都府生まれ。神戸大学文学部史学科卒業。神戸大学大学院文学研究科修士課程を経て、ドイツ・ハンブルク大学社会科学部政治学科博士課程修了。2005年ハンブルク大学で博士号取得(政治学)。2008年より神戸大学非常勤講師。専攻、ドイツ現代政治、欧州の環境政治(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ろーじゃ
0
ドイツ版全共闘、"六十八年世代"が既成の左翼に対抗しつつ、最終的に今の緑の党があるという内容。ドイツ共産党(DKP,KPD)の違いや、新左翼と毛沢東・スターリン主義との関係が載ってたのはかなり理解の助けになりました。緑の党だけでなく、西ドイツのマイナーな左翼政党が知りたいなら該当部分を読むだけでも結構学べる事は多いと思います。2012/08/17
転天堂
0
連立政権に返り咲く見込みのドイツ緑の党。その出自や躍進・迷走ぶりを日本の政治情勢と比較しながら読むと色々と勉強になる。2021/09/13
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