内容説明
フィールドワークに憧れて現場に飛び込んだものの、実体験と理論のギャップに立ちすくむ…。そんな状況を打ち破るために「国際協力」という可能性を提示する。より良い世界への架け橋をめざして。
目次
第1部 フィールドワークへのいざない―国際協力の理想と現実を知る(フィールドワークの現実―国際協力の現場体験と専門性;初めてのフィールドワーク―海外スタディツアー)
第2部 フィールドワークからの示唆―国際協力の研究と実践をつなぐ(農業水利からみた地域社会―インドネシアおよびメコン河調査の経験から;ランドスケープエコロジーと地域資源管理―インドネシア西ジャワ農村における生物資源循環;人文地理学から農村開発支援へ―インドネシア西ジャワ州での初めての海外農村調査から;人類生態学から国際保健支援へ―インドネシア西ジャワ農村で考える;地域研究から政策支援―タイとラオスでの事例研究の経験から;研究は実践に役立つか?―ブルキナファソでの青年海外協力隊の経験から;国際協力におけるNGOと研究者の役割―タイでのNGO活動を注進に;地域社会の多様な豊かさと国際協力―ソロモン諸島での脱糞と魚販売の失敗から;政府開発援助から民間の国際協力交流へ―カンボジアでの学生との取り組みから)
第3部 フィールドワークの向こうに―私たちが夢見る世界(ただ一人の人間として、あるがままに―偏愛と博愛の両立を目指して;私的な体験の昇華―過去から未来へ)
著者等紹介
荒木徹也[アラキテツヤ]
1974年生まれ。東京大学農学部農業工学科卒業。同大学院修士課程在学中にボゴール農科大学に1年間留学。博士号取得後にインドネシアで教育支援のためのNGO活動に1年間従事。現在、東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻講師。博士(農学)。専門は食品工学。工業英検1級取得者
井上真[イノウエマコト]
1960年生まれ。東京大学農学部卒業後、農林水産省森林総合研究所研究員、インドネシア教育文化省熱帯降雨林研究センター(JICA長期派遣専門家)、東京大学農学部助手、同助教授を経て、2004年より東京大学大学院農学生命科学研究科教授。農学博士。専門は森林社会学・政策学、カリマンタン地域研究。趣味は空手道(全日本空手道連盟和道会4段、日本体育協会公認空手道指導員)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoshiko Hamano
Sanchai