内容説明
歴史の生き証人が語る“地球最後の狩猟採集民”の過去・現在・未来。四〇年間にわたるブッシュマン研究の一端を記し、生態人類学研究から地域研究への転進を模索した。
目次
第1章 コイサン人―ブッシュマンとコイコイ―の起源と歴史
第2章 狩猟採集の生活、文化と社会
第3章 ブッシュマン社会の変貌
第4章 定住地の整備
第5章 長期共同調査の体制を整える
第6章 定住化と開発
第7章 故郷を追われる人びと
著者等紹介
田中二郎[タナカジロウ]
1941年京都生まれ。京都大学理学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。理学博士。京都大学霊長類研究所助教授、弘前大学人文学部教授、京都大学アフリカ地域研究センター、アジア・アフリカ地域研究研究科教授を歴任。京都大学名誉教授。専門は人類学、アフリカ地域研究。狩猟採集民ブッシュマン、ムブティ・ピグミー、遊牧民レンディーレ、ポコットなどを対象とした生態人類学的研究をおこなってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rubyring
1
コイサン人(ブッシュマン+コイコイ)の歴史と伝統的な暮らし方の記述から始めて、1970年代以降の定住化の中でどのように変容していったのかを記しつつ、日本人によるブッシュマン研究の流れを記録した資料にもなっている。人の本来の暮らし方であった狩猟採集生活がどのような素晴らしさを持っているのかを知ることと、日本でいえば明治維新の時期に行われた近代化について振り返ることができる本でもある。また、定住化の影響や、農耕・牧畜の本質について考える資料にもなっている。2017/09/15
刻猫
0
定住化政策が、狩猟採集民の生活様式をどのように変化させたか。そして彼らはどのように適応したか。逆に継承されているものは何か。2015/07/04
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