出版社内容情報
ソ連をはじめ、多くの社会主義経済国が市場経済体制へと転換した。諸背景を踏まえつつ、この大転換がもたらした各国の経済変化に迫る。
内容説明
計画経済の枠から解放され、市場の海へと船出する各国企業の多様な姿とその背景を描き出す。
目次
第1部 システム転換(序論―計画から市場へ)
第2部 国・地域の状況(中欧―転換の成功例;南東欧―「涙の谷」;ロシア―ペレストロイカ以後の茨の道;中国―「石橋をたたいて渡る」;ベトナム―実利主義的な混合モデル)
第3部 整理と結論(結論―過程と結果)
著者等紹介
加藤志津子[カトウシズコ]
現職:明治大学経営学部教授。研究分野:ロシア・東欧企業論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハンギ
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原著は2005年に書かれたもの。2007年邦訳。社会主義国がいかに市場経済を受け入れるor移行したかという調査をロシアからヴェトナムまで行ったもの。社会主義国と一括にいってしまうけど国によって差異があるらしい。中欧は比較的うまく社会主義から移行したのに、アルバニアなどの南東欧は経済の悪化に苦しむ。ロシアは旧ソ連時代からインフラに苦しめられたのに、移行後にもさらに苦しめられる。中国は毛沢東没後の1978年から改革開放路線であり、穏やかに市場を摂取して来たし、ヴェトナムは国営企業が多いが経済成長を達成する。2012/04/09