内容説明
20世紀前半、イギリスの政治学者ラスキは直面した近代国家の政治体制の矛盾をどのように分析し評価したか。またどのような社会を理想として構想したか―本書は、ラスキ、その弟子マクファースン、ミリバンド、この三者間の思想・諸説の比較をとおして、ラスキの現代世界に対する分析の有効性とその現代的意義を明らかにする。
目次
1 序論(本書の課題、問題意識、構成;現代政治学における自由論の再構築―グリーン、ラスキ、マクファースンを中心にして)
2 ラスキと現代資本主義国家(ラスキ国家論の再構成―ラスキの現代資本主義国家論;マクファースンの先進資本主義国家 ほか)
3 ラスキと社会主義国家(ラスキの現存社会主義観;ラスキのスターリン観 ほか)
4 ラスキと発展途上国(ラスキの第三世界論―ナショナリズム論を通して;マクファースンの発展途上国型の民主主義論 ほか)
著者等紹介
小松敏弘[コマツトシヒロ]
1959年生まれ。1992年広島大学大学院社会科学研究科国際社会論専攻博士後期課程単位取得退学。九州東海大学総合教養部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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