内容説明
アルプスの雄々しき群峰は見ていた。ウィーン条約がジュネーヴとサヴォワの何を変え、何を変えなかったのかを。フランスとスイスの間、越境の風土と日常がどのようにして構造化され、成層化されたのかを。国民国家、国民経済の狭間で息づいた国境地方の人びとの心性の深層をたずねる歴史の旅。
目次
第1章 「北サヴォワ問題」の起源
第2章 中立化とフリー・ゾーンの設定(一八一四‐一八一六年)
第3章 サルデーニャ体制下のサヴォワのフリー・ゾーンと中立(一八一六‐一八五九年)
第4章 一八六〇年の大転換
第5章 北サヴォワとスイス(一八七〇‐一九一四年)
第6章 一九一四年位後の中立とフリー・ゾーン
第7章 フリー・ゾーンの復活(一九三二‐一九三三年)
第8章 フリー・ゾーンの進化(一九三四年から二十世紀まで)
むすび―ゾーンの将来は?
著者等紹介
ギショネ,ポール[ギショネ,ポール][Guichonnet,Paul]
1920年、フランス東部のオート=サヴォワ県ムジェーヴ市に生まれる。グルノーブル大学大学院(アルプス地理研究学院)修了。ジュネーヴ大学教授、同大学経済社会科学部長を歴任。ジュネーヴ大学名誉教授。フォシニー・アカデミー名誉会長、フランス学士院通信会員。アカデミー・フランセーズ、人文・社会科学アカデミーの学術賞、2000年度サヴォワ図書出版賞を受賞
内田日出海[ウチダヒデミ]
早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得満期退学。経済学修士、歴史学博士。成蹊大学経済学部教授、早稲田大学政治経済学部・社会科学部非常勤講師
尾崎麻弥子[オザキマヤコ]
早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程在籍。経済学修士
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