内容説明
本書は、急速に変貌するアジア地域の家族を、そこに暮らす人びとの日常の生活や意識をとおして理解しようとするものである。当然、極端な文化決定論や、あるいは直線的な社会発展論の立場からは距離をおくが、今ある家族の現象が、その背後に見え隠れする諸社会の伝統や文化とどのようにかかわりあいながら生じているのか、という問題意識を共有しつつ、現代アジア地域の家族の変容を浮かび上がらせることを目ざしている。
目次
日本(日本家族の個人化―住居、「コジンシュギ」と家族;日本社会と家族介護をめぐる殺人―「死」の文化および家族観との関係性 ほか)
インドネシア(東インドネシア・フローレスにおける家と人―生命・ジェンダー・セクシュアリティを軸として)
タイ(東北タイ農村における野良仕事とジェンダー・ロール)
韓国(韓国における家族の現状と家族法の動向;価値意識の変化と韓国女性の暮らしと地位―一九六〇年代以後を中心に ほか)
中国(現代中国における女性と家族)
著者等紹介
山中美由紀[ヤマナカミユキ]
龍谷大学社会学部教授
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- 福祉社会学研究 〈18〉