目次
第1部 あるく(「歩く」日常―万歩計からわかること;「おことわり」の界隈 ほか)
第2部 みる(境界に立つランドマーク―京都タワー;舞妓さんというイメージ ほか)
第3部 きく(「土地」はだれのものか―ウトロの戦後;宇治茶を「聞く」―伝統を売る宇治茶師 ほか)
第4部 よむ(「きもの」産業みてある記・電話帳版;京都にあったインド―その地名の背景を読む ほか)
著者等紹介
鵜飼正樹[ウカイマサキ]
1958年生まれ。京都文教大学助教授。専門は社会学
高石浩一[タカイシコウイチ]
1959年生まれ。京都文教大学教授。専門は臨床心理学
西川祐子[ニシカワユウコ]
1937年生まれ。京都文教大学教授。専門はジェンダー研究、文学
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感想・レビュー
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Nobuko Hashimoto
12
フィールドワークの指導の参考にと手に取ったところ、中村勝「『土曜日』と喫茶店ネットワーク」にはまりました。『土曜日』は昭和11年から1年4か月発刊された隔週の文化新聞。庶民にもわかる、しかし内容も充実した新聞をという方針で編集されたそうです。反ファシズムの新聞にもかかわらず商業的にも成功していたということにも驚き。普及しはじめていた喫茶店に置いてもらって読者を獲得したそうです。喫茶店は当時、都市風俗の先端をいっていて「小市民共通の応接間」と表現されていたということ。この表現いいですね~! 2016/02/19