ニュージーランド植民の歴史―イギリス帝国史の一環として

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  • サイズ A5判/ページ数 273p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784812202371
  • NDC分類 272
  • Cコード C3022

内容説明

ニュージーランド植民の鍵を握っているのは、「ウェイクフィールド計画」である。しかし「ウェイクフィールド計画」なるものは、イギリスの“世界に冠たる文明”を植民地に根づかせるために、イギリス社会の階級制の断面をそのまま移植させることを目論むものである。その「ウェイクフィールド計画」から、いかにして平等主義がでてきたのか?この疑問を解くために、著者は歴史書のほかに、ロンドンのPRO、ニュージーランド諸大学の図書館が所蔵する、当時の新聞、日記、書簡、などの一次史料を渉猟して、一つの解答に辿り着くことができた。それが本書である。

目次

第1章 ウェイクフィールド計画とは何か?
第2章 ウエリントン植民地および中部2植民地
第3章 オタゴ植民地
第4章 カンタベリー植民地
第5章 ニュージーランド史研究の流れ
第6章 ウェイクフィールドにおける民主主義の概念―ニュージーランド植民の背景にあったイギリスの政治思想的背景
第8章 ニュージーランド植民をうながしたイギリスの条件
第9章 ニュージーランドの平等主義
その国際比較
第10章 先住民マオリの社会構造
第11章 マオリの歴史

著者等紹介

沢井淳弘[サワイアツヒロ]
1939年、大阪に生まれる。1963年、京都大学文学部英文科を卒業。1968年、アメリカ合衆国ラットガース大学に留学。1971年、京都産業大学講師、1981年、京都産業大学教授(英語)、現在に至る。1984‐85年、ニュージーランドのマッセイ大学人文学部日本語科に客員教授として赴任
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