出版社内容情報
中国・韓国・日本・東南アジアにおける陶芸の歴史を、写真や図版などでビジュアルかつ詳細にたどる。
内容説明
中国、朝鮮半島、東南アジア、日本における最新の研究成果を反映したハンディな入門書。
目次
第1部 中国陶芸史(新石器時代から宋時代;元・明・清―景徳鎮を中心に)
第2部 韓国陶芸史(韓国陶磁)
第3部 日本陶芸史(縄文・弥生・古墳;須恵器から桃山のやきもの;近世の磁器―有田焼;色絵陶器の誕生と展開―京焼;明治陶磁業の開幕と推移;近代の陶芸―創作と伝統;現代の陶芸―その特質)
第4部 東南アジア陶芸史(東南アジアの陶磁)
著者等紹介
出川哲朗[デガワテツロウ]
大阪市立東洋陶磁美術館学芸課長
中ノ堂一信[ナカノドウカズノブ]
京都造形芸術大学教授
弓場紀知[ユバタダノリ]
出光美術館(大阪)館長代理
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
R
17
中国、朝鮮、日本を主として、東南アジアまでの陶芸史をカバーした本でした。学術的というほどではないけども、成立年代と場所の細かな記述が多く、技法や装飾の発展、その出現年代なんかがつまびらかにされていて興味深かった。それぞれの陶磁器が、それぞれに影響を与えていたりして、中世以降近代まで、陶磁器は各国にとって輸出品としてきわめて重要であったという点は、もっとクローズアップされていいことでないかと思う。せっかく写真があるんだが白黒でもったいない。2018/02/22
おらひらお
1
2001年初版。仕事の関係で必要箇所に目を通す。アジア全体の陶芸史なので、個々の記述は少ないが、初心者にはちょうどよい。値段も手ごろなので【2600円】、購入しても良い本である。しかし、製本の関係でページを開いたまま本を置けないのは残念。ものを目の前にして、本を手で抑えざるを得ないのはやや問題です。2010/10/02