内容説明
東京の下町に沿い、水のある風景を好んで歩き、隠れるような感じで町の中に入っていく。浴け込んでいく。永井荷風のひそみに倣い、時間と空間と歴史を超えた散策に人の姿を重ね合わせて、下町から工場街、寺社、公園と、観光ではない、そこに住まいする人の生活の匂いを求めて、散策は尽きることがない。それが図らずも東京案内になっているという妙味が堪能できる出色の書。
目次
東向島から、堀切へ
清洲橋を渡って
浅草七福神を歩く
日暮らしの里
京浜の匂い
都電荒川線、春
葛飾、水郷に沿って
初夏の真間川
都心、でこぼこ散策
池之端界隈
著者等紹介
長谷川忍[ハセガワシノブ]
1960年神奈川県川崎市生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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