内容説明
未曽有の東日本大地震により五年間の避難生活を余儀なくされた著者と百歳の母志津。不自由な介護生活は、時折明るい光がさすことはあっても、過酷なものであった。そんな中でも執筆活動を諦めることなく、社会情勢にも窓を開き続けた不屈の精神が、この二十八篇の文章の中で輝いている。早逝の姉佐知への鎮魂の章も圧巻の感動を与えてくれる、必読の随筆集。
目次
1 随筆 生きる(心に残る絵本;心に残る詩人;回想 避難して思うこと;あれから十年(散文詩)
香り ほか)
2 それぞれの生き方(大倉喜八郎;唐十郎;笹戸千津子;安部義孝;川田龍平)
3 詩人田中佐知



