目次
第1楽章 ちいさな手(ちいさな手;戦争をしないと決めた国のこどもたちに ほか)
第2楽章 戸籍の空欄(戸籍の空欄;いのち・言葉 断章―乗り越えるために ほか)
第3楽章 女たちへ(友よ そしていとしいひとよ;解放―あなたが魔女になった日に ほか)
第4楽章 風よ、吹け 美しい彼方へ(八月の祈り;一輪の花、ろうそくの灯 ほか)
著者等紹介
中村純[ナカムラジュン]
東京生まれ。東京で編集者として出版社勤務ののち教員を経て、2012年より京都在住。編集・取材・執筆・講師業などに携わる。2005年詩と思想新人賞、横浜詩人会賞受賞。詩集『草の家』(2004年)、詩集『海の家族』(2008年)ともに土曜美術社出版販売。所属:日本現代詩人会・日本詩人クラブ・関西詩人協会・『いのちの籠』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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兵士O
25
とある交流会の休憩時、僕は中村先生と話す機会を得ました。その時聞いたことが、先生は出産、原発事故などの順風な人生に外圧がある時に詩が生まれるということでした。また、子供向けに本を出す時は平仮名で分かり易く書くが、己の詩を書く時は自分の肌感覚にぴったり合った言葉を難解でも使うとのことでした。その時割り込んできたのが先生と同じ齢の同僚。彼は自分の個人的な詩と絵を見てくれと言う。でも嫌な顔一つせず、先生は彼と話し始めました。先生の詩のテーマは一貫しています。差別なく人を見ること。特に弱い者、小さな者に対して――2025/02/22