目次
詩篇(詩集『方舟』(一九六八年)抄
詩集『踏絵』(一九七四年)抄
詩集『謝肉祭』(一九八一年)全篇
詩集『遠野』(一九九〇年)全篇
詩集『西洋梨そのほか』(二〇〇〇年)全篇
詩画集『フーガ』(二〇〇八年)全篇
詩集『夜神楽』(二〇〇九年)全篇
未刊詩篇)
エッセイ
著者等紹介
山本美代子[ヤマモトミヨコ]
1932年昭和7年3月20日神戸市に生まれる。1956年昭和31年神戸大学文学部国文科卒業。喜志邦三主宰詩誌「潅木」に参加。1957年昭和32年山本治(医師)と結婚。1970年昭和45年「地球」同人「たうろす」同人。1979年昭和54年9月第一回年刊現代詩集新人賞受賞。2000年平成12年11月第十二回富田砕花賞受賞。2008年平成20年富田砕花賞推薦委員。2009年平成21年4月「地球」終刊。11月「ENTASIS」同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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misui
6
変わった散文詩を書く詩人で、安水稔和が解説で「行分け詩が箱詰めにされている」と書いているのが的確。奔放な運動を感じさせる言葉が箱詰めで並び、イメージの飛び具合とともに強く身体性を孕む。その身体(女性の身体)の運動の中に神話や土俗を呼びこみつつ、いつも崩壊へと向かう危うさが漂っている。たとえば本書の表紙にある「墜ちる」という詩…「夢の中で墜ちると/固い地面が受け止めてくれる/目を覚ましていて墜ちると/無限に墜ちつづける」…この他にも多く落下であったり転倒であったりと、身体性が行き着く先を常に見据えている。2018/05/04