内容説明
本書は一般の入門書にありがちな、読者にある種の文学的な予備知識を要求することは一切ない。能や俳句など日本の古典から、ヴァレリー、シュルレアリスムなどの海外詩の受容、あるいは世界のマイノリティの詩の紹介、さらに日本の女性詩の系譜が自由な発想で縦横無尽に語り尽くされている。
目次
第1部 21世紀 詩の可能性(マイノリティの詩;伊東静雄―詩法と課題;グローバリズムと現代詩 ほか)
第2部 根源への遡行・詩生成の場へ(シュルレアリスムと詩学;能の詩学;フィンチの嘴―さすらいの遺伝子言語論 ほか)
第3部 抒情・造形・批評―詩的現実を目指して(抒情、あるいは存在の震えについて;先達詩人に学ぶ;私離れの詩とことば ほか)