内容説明
切支丹迫害の歴史は、おびただしい丸血留“殉教”を生み出していった。その凄まじい悲劇は、ひとつの強烈な美をも形作っている。大いなる生きる哀しみは、綿々と今日へと続く。それらとの交響を通して、壮大な叙事詩『殉教の美学』が織り出されていく。
目次
創生
麦の賦
幻化
春騒
耳
夢
朝焼けの賦
嵐の賦
魂舞
黙契〔ほか〕
著者等紹介
大塚欽一[オオツカキンイチ]
1943年水戸市生まれ。’90年第一詩集「紫陽花の賦」、’94年第二詩集「非在の館」、’95年第三詩集「精霊船」、’97年第四詩集「方形の月」、’98年第五詩集「存在のはるかな深処で」、’99年第六詩集「ハンモックに微睡みながら」を刊行。医師。日本現代詩人会、日本詩人クラブ、日本文芸家協会会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。