目次
第1章 農への扉はそこにある みどりといのちの農業論へ(作物を育てる 作物が育つ;「種」は生きている;地球は「土」に覆われている星 ほか)
第2章 東洋思想としての農の道 ひとつの農業原論として 「自由」と「自然稲作」鈴木大拙さんに学んで―技法論から抜け出したい―(いのちのプログラム;鈴木大拙さんの東洋的「自由」論;東洋思想の自然観―老子にみる自然への信頼感;「いのちの力」を農の基本に位置付けて)
第3章 日本農業論の入口として 日本農業10の小話(田畑複合が日本農業の特質;歴史 縄文と弥生 それを踏まえて田畑複合農業の時代が始まった;畑作農業論 農の仕組み1 普通畑作から野菜作へ ほか)
著者等紹介
中島紀一[ナカジマキイチ]
埼玉県志木町出身、1947年生まれ。東京教育大学農学部卒。東京教育大学助手、筑波大学助手、農民教育協会鯉淵学園教授などを経て2001~2012年茨城大学教授(農学部)。現在は茨城大学名誉教授。日本有機農業学会会長を務めた。専門は総合農学・農業技術論。1986年茨城県八郷町(現在の石岡市)に移住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
2
2025年2月20日(第1版第1刷)。著者は、東京教育大学農学部出身の農学者、茨城大学名誉教授。「定年帰農」という言葉があったが、定年後も帰ることができなかった。農業従事者が高齢化し耕作放棄地が増えているというニュースに暗澹たる気持ちになるが、本書は、農こそ、高齢者にふさわしいという。自由な働き方ができ、自然と共に暮らす、土と植物に備わった自然の力を引き出す。余計な農薬も肥料もいらない。循環型の社会にふさわしい農。著者自身もいうように、まだ纏まりきれていない「農業原論」だが、今の社会を見直すヒントがある。2025/05/28
takao
0
ふむ2025/08/24