目次
第１章 産業組合と戦前の農業団体（信用組合法案の提出と背景；産業組合法の制定と特徴；産業組合の発展と農業・農村政策；歴史に幕を閉じた産業組合とその教訓；農業団体統合と戦時体制）
第２章 農協の「農民主体」と組合員問題（農業協同組合の理念と実態；「農民主体」問題と農協の課題；組合員動向と「農民主体」の現代的意味）
第３章 農協の規模拡大と組織・事業・経営（農協合併と系統組織再編問題；規模拡大と組織・管理および事業・経営；農協の規模と事業・経営問題）
第４章 農協組織の農政運動と地域農業改革（農業政策と農協組織；農協農政運動の特徴と課題；地域農業改革と農協組織の役割）
第５章 現代における協同組合と農協組織の役割（協同組合の特徴と多様な課題；資本主義経済の改革と協同組合；協同組合と社会改革問題；農協組織による地域改革の可能性と展望）
著者等紹介
北出俊昭［キタデトシアキ］
１９３４年石川県生まれ。１９５７年３月京都大学農学部卒業。４月全国農業協同組合中央会入会。１９８３年３月同上退職。４月石川県農業短期大学教授就任。１９８６年３月同上退職。４月明治大学農学部教授就任。２００５年３月同上退職。農学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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農協は戦前の産業組合の設立に端を発しており、戦中は国家統制の一部として存在し、戦後はその本来の協同組合としての役割を果たし切れていないのではないかというのが筆者の問題意識。この本では農協の歴史と共同体の理念とを黎明期、参加主体、事業展開、近代の活躍などの視点で対比している。まだ整理しきれていないが、読んでみる価値はあると思う。2015/01/10
