目次
1 農山村における移住者のなりわいづくり
2 移住者のなりわいづくりの捉え方
3 移住者の生活となりわいづくりの支え方
4 地域づくり戦略としての移住者による地域のなりわいづくり
5 農山村再生における移住となりわいづくりの展望
著者等紹介
筒井一伸[ツツイカズノブ]
鳥取大学地域学部地域政策学科准教授。1974年、佐賀県生まれ。専門は農村地理学・地域経済論。大阪市立大学大学院文学研究科地理学専攻博士後期課程修了。博士(文学)
嵩和雄[カサミカズオ]
特定非営利活動法人100万人のふるさと回帰・循環運動推進・支援センター副事務局長。1972年、東京都生まれ。専門は地域計画、都市農村交流。東洋大学工学研究科建築学専攻博士後期課程単位取得退学。修士(工学)
佐久間康富[サクマヤストミ]
大阪市立大学大学院工学研究科講師。1974年、埼玉県生まれ。専門は都市・地域計画学。早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(工学)
小田切徳美[オダギリトクミ]
明治大学農学部教授(同大農山村政策研究所代表)。1959年、神奈川県生まれ。東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程単位取得退学。農学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬参仟縁
17
移住者のなりわいとは、農村の地域資源の活用した六次産業化。地域複合アグリビジネス。空き家の利活用。Webマーケティング。ふるさと回帰産業。次世代ツーリズムが最先端のようだ(11頁)。農山村における新たな地域の価値創造に結びつく、地域づくり活動(44頁)。さらにいえば、選ばれる農山村たり得るか。魅力なくして選ばれない。農山村も婚活中の異性探しに似たところがある。美辞麗句だけではめっきは剥がれる。担い手がいない場合、他人がその業を継ぐことは、継業という(47頁)。起業にこだわる必要もなさそうだ。 2014/12/30
じん★ひで
2
ひそかに、しかし着実に進む若者の「田園回帰」。多くの事例を丹念にヒアリングし整理するとともに、論理的整理も行い、従来の就業、起業とは別の、「継業」という第3の形も見出しながら、地域への影響も含めて総合的に分析している。移住者の「数」だけに注目するのではなく、「質」に踏み込んだ、深くて重要な分析がなされている。2014/10/07