出版社内容情報
本書はモノづくり(お客の満足するもの、安く、タイムリーに納める)の実践から生み出した有用と思われる考え方や手法を述べている。複雑なモノづくりの全容を正しく理解し,QDC(品質・納期・コスト)競争優位をつくるための材料となる考え方とモノづくりのモデルとマネジメント手法を示している。モノづくりの全容を敷衍する数少ない一冊である。
第1章 仕事の基礎
1・1 “こだわり(拘り)”と“とらわれ(囚われ)”
1・2 事業はバトンタッチ―創成世代/拡大世代/継承世代
1・3 和の精神は個性の尊重
1・4 神話への挑戦
1・5 まじめ ・ 非まじめ
1・6 多面的・多目標への取組み
1・7 管理体質
1・8 管理力とは―改善力・運用力・仕組みづくり力の総合力
1・9 「管理」から「マネジメント」,「経営」へ
1・10 実行すること―手当たり次第とスピード
1・11 失敗に学ぶ
1・12 サイエンティフィック・アプローチ(科学的問題解決法)
1・13 動機付けの科学
1・14 分業と職務統合―“仕事”と“作業”
1・15 事業計画の仕組み―「予算」と「活動実行計画」
1・16 米国式マネジメントの特徴
1・17 オピニオンサーベイ結果に対する対策
1・18 ビジネスの“MUST”
1・19 真善美
第2章 モノづくりの基礎
2・1 SEQDCは全員の仕事
2・2 5S
2・3 管理技術とは“改善・管理手法”
2・4 モノづくりの中核技術―生産技術とは
2・5 開発/販売/生産の鼎立
2・6 モノとは“製品”と“商品”
2・7 モノづくりの場の原点―「工程」と「作の意志決定
第4章 モノづくりのマネジメント手法
4・1 『重回帰分析による標準時間設定法』
4・2 日々管理/目で見る管理/標準守りの仕組み/異常管理
4・3 品質改善の勘所 その1―バラツキ対策
4・4 品質改善の勘所 その2―製造条件は“設備条件”と“材料使用条件”
4・5 品質改善のサイエンティフィック・アプローチ―『現象分析』
4・6 『ポカミス予防ネットワーク』―管理されたヒューマンエラー
4・7 クレームの根と『クレーム多面分析』
4・8 『オンライン品質改善』の仕組みづくり
4・9 クレーム・不良・バラツキゼロを目指す『品質マネジメントの仕組み』
4・10 量産効果の評価―『原価逓減曲線』
4・11 『限界コスト』
4・12 “創造的工場革新”
4・13 工場レイアウトの技術
4・14 納期・仕掛り面からの生産改善―『ストックレス生産』
4・15 管理指標の開発―『DC値・F値』
4・16 順次加工型の受注生産向けPCベースの生産管理支援システム―『SPACE(Stockless Production Assisting Computerized Expediting system)』
4・17 生産システム設計法―『システムIE:SIE』
4・18 グループ活動の活性化経営品質向上活動
内容説明
本書は、生産管理技法や生産システム技法の書物ではない。複雑なモノづくりの全容を正しく理解し、QDCの競争優位をつくるための材料となる考え方とモノづくりのモデル及びマネジメント手法を示している。住友電気工業株式会社での業務を通じて得た学びの成果物である。
目次
第1章 仕事の基礎
第2章 モノづくりの基礎
第3章 改善の基礎―改善は永遠にして無限
第4章 モノづくりのマネジメント手法―新しい取組み視点を手法に展開
第5章 モノづくりの仕組みモデル
第6章 事業革新・生産革新
著者等紹介
辻本攻[ツジモトオサム]
技術士(経営工学部門)。1943年大阪府に生まれる。1966年住友電気工業株式会社入社。以降、生産技術・IE部門スタッフ、光事業部品質保証課長、工場長、製造部長、生産技術部・管理技術部長、電子ワイヤー事業部長・関東製作所長、米国現地法人Judd Wire Inc.CEO&社長、管理スタッフ部門技師長・全社品質信頼性運動副委員長。2003年サンレー冷熱株式会社専務取締役。2004年サンレー冷熱株式会社代表取締役社長
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