出版社内容情報
吉川 祐介[ヨシカワ ユウスケ]
著・文・その他
目次
1章 限界ニュータウンとはなにか(空き地だらけの「ニュータウン」;荒れはてる共有地;交通利便性ゼロの立地 ほか)
2章 限界ニュータウンで暮らす(現在の貸家に引っ越すまで;限界分譲地での物件選び;暮らしの利便性をめぐって ほか)
3章 限界ニュータウンを活用する(親子二代にわたる活用リレー;定住者のいる限界別荘地;限界ニュータウンで小屋暮らし)
著者等紹介
吉川祐介[ヨシカワユウスケ]
1981年、静岡市生まれ。ブロガー。千葉県横芝光町在住。2017年にブログ「URBANSPRAWL―限界ニュータウン探訪記」を開設。千葉県北東部の限界分譲地をたずね歩き、調査を重ねてブログに記事を執筆してきた。2022年よりYouTubeチャンネル「資産価値ZERO―限界ニュータウン探訪記」にて動画配信もおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
147
つくづく日本人は土地の利用が下手だ。いずれ転売して儲けようと現地を見ずに購入する客がいるからこそ、金儲け目的で粗製乱造の分譲地をでっち上げる不動産業者は後を絶たない。結果として公共インフラは貧弱で利便性ゼロ、荒れた空き地だらけの住んだ人が損をする限界ニュータウンが成立してしまう。乱開発を放置した政治の失敗もあろうが、これほど不便な場所でも土地付き一戸建てに住みたいという戦後日本人の心性が根本にあったのか。未来があるとは思えない超郊外宅地だが、コロナ禍で在宅勤務が増えた昨今に新たな道はないのか考えてしまう。2023/03/20
ma-bo
109
不便でも安く住める場所を求めて探し始めた著者が辿りついたのは「限界住宅街」「限界ニュータウン」と呼ばれる場所。そのほとんどが1970年代半ばから80年代にかけて不便な立地に投機目的で分譲されたミニ住宅地。住む人も少なく荒廃している、そしてインフラの未整備や交通網もない。そんな場所に自ら住みながら、ブログやYou Tubeで情報を発信している著者。限界住宅地の成り立ちや歴史、直面していたり今後起こるであろう問題点を紹介、これからの利活用を考えるルポ。実際に住みご自身の足で調べられたからこそ説得力あり。2023/07/08
キムチ
56
ブログ、You Tubeが嫌い。この題名から「限界」が持つ退廃する未来イメージに関心が有って読んだ。思いの外、体験の積み重ね、身体を張った夫婦の汗と涙が見える。兄の一人が当該エリアで数回転居しており、四方山話を聴き齧ってはいた。大阪の商売人が絡んだエピソードは如何にもの感。何が有っても首を突っ込み、やばい発端結末を。。。生涯、賃貸であの世へ渡るというご仁は少ないと思う。住宅問題は福祉の一環でもあり、人生では重い。身の丈に在った殻に出合うには授業料が掛る・・豪邸に生まれ育ち銀匙を咥えた人間で無きゃ★2023/04/12
竹園和明
53
バブル期、民間の不動産会社が主に投機目的で造成した千葉県北東部の分譲地。今は無人の家々や鬱蒼と繁った密林の如き遊休地が点在する。著者が限界分譲地と名付けたこれら昭和の遺構は、スペックが昔仕様で道路も狭く、インフラも未整備。今となっては売れる筈もない放置された空間だ。本作は実際にそこに住む著者が、克明にレポートしたブログを書籍化した作品。都心まで2時間以上。近くに店舗も病院もなく上下水道もないような場所に30坪程度の土地を買い暮らしましょう…とは、バブルの狂乱は売り手と買い手、両方の思考を狂わせてたんだね。2023/08/01
つちのこ
39
ややもすると、今自分が住んでいる郊外の分譲団地が将来限界ニュータウン化するのではないかという、一抹の不安をもって読んだ。本書では千葉県東北部を中心に、地価狂乱のバブル期に投資目的により乱開発された限界分譲地の現状とこれからの展望についてルポしている。おそらく全国にはこうした事例は溢れかえっており、少なからずベッドタウンといわれる郊外の大規模団地にもその片鱗がある。住民の高齢化と児童数の減少はもとより、空き家の増加、交通インフラの低下はどこでも抱えている問題だ。全国的な視点で捉えてもらうと更に良かった。 2023/05/04
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