内容説明
8000m峰登頂後の世界。「頂上は通過点にすぎない。そこから下ってきて完結するのが登山なのだ」8000m峰14座すべての頂に立った登山家は、どのように山を下ってきたのか。
目次
1 大規模登山隊「役割」から少数精鋭チーム「愉しみ」へ 1995→2001(マカルー(1座目)8000m峰初下山
エベレスト(2座目)デスゾーンからの逃避
K2(3座目)ベースキャンプへの「登頂」
ナンガパルバット(4座目)切りひらいていく下山)
2 クライマックスとしての下山 2003→2005(カンチェンジュンガ(敗退)ホワイトアウトのなかを
アンナプルナ(5座目)二度と行きたくない山
ガッシャーブルム1峰(6座目)身近にある死
シシャパンマ(7座目)ぐるり1周旅の締めくくり)
3 生還するために 2005→2007(エベレスト(敗退)死後の帰還
カンチェンジュンガ(8座目)見失った帰路
マナスル(9座目)灼熱のラッセル地獄
ガッシャーブルム2峰(敗退)雪崩に飲みこまれて)
4 ヒマラヤへの復活 2008→2009(ガッャーブルム2峰(10座目)つぎの山への登り
ブロードピーク(11座目)激痛と落石の恐怖
ローツェ(12座目)もっともつらい下り)
5 14サミット完全下山 2010→2012(チョ・オユー(敗退)新たなパートナーと
チョ・オユー(13座目)幻覚のなかの軌道修正
ダラウギリ(14座目)極限の夜を越えて
つぎの山へ―14サミッターの現在地)
著者等紹介
竹内洋岳[タケウチヒロタカ]
プロ登山家、14サミッター。1971年、東京都生まれ。立正大学客員教授。ハニーコミュニケーションズ所属。アルパインスタイルもとり入れた速攻登山で8000m峰に挑みつづけ、2012年に14座目となるダウラギリ登頂に成功。日本人初の8000m峰14座完全登頂を果たす。2013年、植村直己冒険賞、文部科学大臣顕彰スポーツ功労者顕彰を受賞。現在は、未踏峰への挑戦を続けながら、野外教室や防災啓発などにも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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