下山の哲学―登るために下る

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下山の哲学―登るために下る

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  • サイズ 46判/ページ数 256p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784811808437
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0075

内容説明

8000m峰登頂後の世界。「頂上は通過点にすぎない。そこから下ってきて完結するのが登山なのだ」8000m峰14座すべての頂に立った登山家は、どのように山を下ってきたのか。

目次

1 大規模登山隊「役割」から少数精鋭チーム「愉しみ」へ 1995→2001(マカルー(1座目)8000m峰初下山
エベレスト(2座目)デスゾーンからの逃避
K2(3座目)ベースキャンプへの「登頂」
ナンガパルバット(4座目)切りひらいていく下山)
2 クライマックスとしての下山 2003→2005(カンチェンジュンガ(敗退)ホワイトアウトのなかを
アンナプルナ(5座目)二度と行きたくない山
ガッシャーブルム1峰(6座目)身近にある死
シシャパンマ(7座目)ぐるり1周旅の締めくくり)
3 生還するために 2005→2007(エベレスト(敗退)死後の帰還
カンチェンジュンガ(8座目)見失った帰路
マナスル(9座目)灼熱のラッセル地獄
ガッシャーブルム2峰(敗退)雪崩に飲みこまれて)
4 ヒマラヤへの復活 2008→2009(ガッャーブルム2峰(10座目)つぎの山への登り
ブロードピーク(11座目)激痛と落石の恐怖
ローツェ(12座目)もっともつらい下り)
5 14サミット完全下山 2010→2012(チョ・オユー(敗退)新たなパートナーと
チョ・オユー(13座目)幻覚のなかの軌道修正
ダラウギリ(14座目)極限の夜を越えて
つぎの山へ―14サミッターの現在地)

著者等紹介

竹内洋岳[タケウチヒロタカ]
プロ登山家、14サミッター。1971年、東京都生まれ。立正大学客員教授。ハニーコミュニケーションズ所属。アルパインスタイルもとり入れた速攻登山で8000m峰に挑みつづけ、2012年に14座目となるダウラギリ登頂に成功。日本人初の8000m峰14座完全登頂を果たす。2013年、植村直己冒険賞、文部科学大臣顕彰スポーツ功労者顕彰を受賞。現在は、未踏峰への挑戦を続けながら、野外教室や防災啓発などにも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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のっち♬

121
14サミッターとなった著者の栄光の裏側、「下山」を焦点に当てる。登頂から始まる語りを主軸に、経緯や平易な注釈、関係者インタビューなど様々な角度から彼に迫る川口の編集も特筆点。彼にとって登山は「人を結びつける力」であり、「みんなといっしょ」にやることなのだ。K2は楽しく下れたのにエベレストやチョ・オユーで思わぬ苦戦を強いられたりと、体調悪化と天候変動の前では難易度も意味をなさない。ローツェやチョ・オユーで引き返す冷静な判断は、彼の並ならぬ「強さ」が現れている。どんな登頂も下山も次の「未踏」が待ち構えている。2022/02/19

あやの

61
8000㍍峰14サミッターの竹内氏。山を「下る」ことに焦点を当てたルポのようなエッセイのような作品。頂上に行くまでばかりが注目されるが、かなりの数の遭難は下山中に起きると聞く。竹内氏も下山中に道に迷ったり高山病に苦しんだり、生きているのが不思議なくらいのアクシデントに遭遇している。そんな中でも、ただ者ではないと思えるのが雪崩に巻き込まれて九死に一生の目に遭いながら、翌年にはまたリベンジしているということ。さらに、一つの山を制覇するとそのまま次の山に行って登ること。まさに「登るために下る」。凄まじいパワー。2022/03/25

けぴ

38
酒井順子さんのオススメ本。日本人初の8000メートル以上の14座登頂を果たした著書の登山に対する姿勢を語った本。登頂がゴールと思われがちであるが無事に下山してこそ登頂成功と捉える哲学が篤い。本書を読むと沢山の登山家が14座登頂の過程で亡くなっている。決断力の磨き方という点でも印象的な一冊でした。2023/04/16

detu

29
少し思ってたものとは違った。哲学ってほどの内容でも。ヒマラヤ山行録という方があってる。確かに凄まじいです8000mってのは。後書きで「登山のテレビ番組は登頂までしかやらない、下山までが登山だ」と。ここは大共感。2021/02/27

Tenouji

24
登山は、過酷な大自然を相手にした、状況判断のスポーツだとも言える。故、企業活動のプロジェクト管理は、よく登山に例えられたりする。そして、今、その道のプロから下山=登頂以外の事が語られている。組織的な大規模登山から、個人とチームのスタイルへ変わっていく時代を経験した著者が語る「下山」の話しは、恐ろしく示唆に富んでいる。もちろん、内容は14座の話しで、それ自体も興味深い。2021/02/13

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