目次
鳥を観る―信州戸隠にて(日暮れどきの追跡―シジュウカラのねぐらを探す;空中のハンティング―ツバメたちの餌採り ほか)
山里と少年―諏訪の思い出(小さな天気―厳寒に咲く春の花たち;花の一生を観る―カタクリが咲くまで ほか)
天を観る、地を観る―光と結晶(光のなかに立ちつくして―雨のち虹、雪のち虹;天体のパレード―惑星と月が並ぶとき1 ほか)
生きものを観る―日々の出会い(何かに見つめられている―動物たちの気配;真似する二羽―種食う鳥もそれぞれ ほか)
著者等紹介
平林浩[ヒラバヤシヒロシ]
1934年、長野県・諏訪地方生まれ。1988年まで小学校教諭。退職後は「出前教師」として、地域の子ども・大人といっしょに科学を楽しむ教室を開いている。仮説実験授業研究会、障害者の教育権を実現する会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しいたけ
59
平林さんは元小学校の教諭で、仮説実験授業の研究会、障害者の教育権を実現する会会員でもあるそう。退職後、地域の子どもや大人と一緒に科学を楽しむ教室を開いているんだそう。お生まれは諏訪。自然との関わりや気づき、感動を淡々と語られている。「綺麗だ」で終わらず観察し、調べ考察するところが流石科学に関わるかただと思った。お母様の一周忌に話された言葉がいい。お母様のからだをつくっていた無数の原子は、二酸化炭素と水の分子になり、ハイビスカスに入ったり南極の氷に入ったりと語られる。万物に溶け込む無数の人々に思いを馳せた。2016/05/26
okatake
3
まさに、自然を観る。見るではない著者の自然に対する畏敬の念を感じる。カラスやゴキブリとの日常生活でのつきあいも素敵ですが、「わたしを観る」と題された一文が素敵です。私たちの体は焼かれると二酸化炭素と水とになります。そして地球の一部として再び役割を果たすことになります。私たちは、地球から原子を借りて数十年を生き、そしてまた還っていくことになるのです。人は亡くなってもどこかで私たちと一緒に暮らしていることになるのです。とても暖かい気持ちになりました。死を恐れることはない。違った形で触れているはずだから2016/06/05
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