降りていく生き方―「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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降りていく生き方―「べてるの家」が歩む、もうひとつの道

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784811806693
  • NDC分類 369.28
  • Cコード C0036

出版社内容情報

しあわせは私の真下にある。引きこもりも病気も不安も、逆転の発想で糧にする「べてるの家」の人々。問題山積の当事者と家族、医師、支援者の軌跡を深く取材した書き下しノンフィクション。”豊かな回復”への道筋。

章 それは社会復帰ではない
   「非」援助の思想

 混沌と葛藤のなかのはじまり
 キヨシどんと向谷地さん
 商売の苦労、買います
 降りていく生き方

II 章 この生きづらさを語る
   暴力から言葉へ

 引きこもり、破壊、後悔の連鎖
 変化の兆し
 経験を語るということ

III 章 愛の暴風雨をくぐりぬけろ
   依存と愛情と自立と

 壮絶バトルの恋愛生活
 自己否定感との闘い
 和解への準備

IV 章 しあわせは私の真下にある
   「治る」よりも豊かな回復

 ゴージャスな入院への処方せん
 友だちが増える病気
 治療とは、回復とは
 笑いといっしょに苦労を連れて

内容説明

本書は、いちどは人生のどん底の悲哀を味わい、絶望した何人かのメンバーに焦点を絞り、彼ら自身、そして親たちの証言を軸に、その回復のプロセスを克明に追った記録である。同時に、当事者性を尊重しながら、語ることの大切さを説いてきた浦河赤十字病院・精神神経科部長、川村敏明さんと、ソーシャルワーカー、向谷地生良さんのふたりに、なぜ、そのような取り組みを始めるようになったのか、学生時代までさかのぼって人間観・人生観を語ってもらった。

目次

1章 それは社会復帰ではない―非・援助の思想(混沌と葛藤のなかのはじまり;キヨシどんと向谷地さん ほか)
2章 この生きづらさを語る―暴力から言葉へ(引きこもり、破壊、後悔の連鎖;変化の兆し ほか)
3章 愛の暴風雨をくぐりぬけろ―依存と愛情と自立と(壮絶バトルの恋愛生活;自己否定感との闘い ほか)
4章 しあわせは私の真下にある―「治る」よりも豊かな回復(ゴージャスな入院への処方せん;友だちが増える病気 ほか)

著者等紹介

横川和夫[ヨコカワカズオ]
1937年、小樽市生まれ。共同通信社・社会部記者、編集・論説委員などをへて、現在、フリー・ジャーナリストとして精力的に活動をつづけている。教育や子ども・若者問題、家族の問題を中心に、日本社会の矛盾が表出する現場を一貫して追いつづけてきた。1993年、日本新聞協会賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うりぼう

38
2010年、私のベスト10位。3月14日港のポート-ビルにおいて「降りてゆく生き方」という映画の上映会をする。武田鉄也主演の本格的な邦画であるが、自主上映しかしない。この本から取ったタイトルだが、内容は少し違う。いつまで、成長路線を夢み、バブルを求めるのか。内山節氏は、近代は戦争による収奪、現代は経済による収奪と定義、誰かの犠牲の上の栄華は同じと喝破。その真逆が「べてるの家」。もうそろそろいいのでは、誰かを貶めて自分の平安を保つのは。共倒れ、ドミノ倒しになるだけ。降りてみませんか、あなたも、勇気を出して。2010/02/24

おたま

34
著者は浦河べてるの家を何度も訪れ、そこで一緒に暮らした体験を語り、べてるの家の中核的な思想「降りていく生き方」を見出していく。今現在のこの管理された、消費・情報化社会では人は挫折したり、病気になることすら許されない。むしろべてるの家では精神障害となり病気になることは、人間的な苦労を取り戻すことだと捉えられる。競争や向上や自己責任の社会で、悩み、苦しみ、孤立化し、そして病気になる。しかし、その「弱さ」に徹する、そこに「降りていく」ことから人間的な生と関係性は始まる。2023/04/06

マッピー

18
引きこもり、家庭内暴力、統合失調症などで社会に関わることが難しく、自分に関わることですら自分が当事者になることができず、拘束されたり薬づけにされたりして自分を解放することを禁じられた人たちが、浦河という町で、自分を否定されることのない環境で、ゆっくりと、行きつ戻りつしながら自分を取り戻していく話。病気が治ることがゴールなのではない。病気を認め、受け入れ、共存することができたら「しあわせは私の真下にある」と気づくことができるのだという。壮絶の先にある穏やかな日々。遠い遠いその道を共に歩いてくれる人がいる。2019/05/26

nbhd

13
「成長すること」は良いことだと思ってきたし、今もそう思っているけど、「べてるの家」関連の本を何冊か読んできて、「成長すること」ってそもそも大切なの?と揺さぶられている。報道記者の手による統合失調症の人たちが共同で暮らす「べてるの家」の取材記録。その生活や当事者の話もソソられるものがあるけど、僕の興味は統合失調症の人たちに寄り添う医師やソーシャルワーカーの心の持ちようのほうに移ってきた。この本を読んで知ったのは、寄り添う人たちは必ずしも「成長すること」を良いこととしているわけでないということ。なんか温かい。2016/11/06

ごへいもち

10
べてるの家は北海道浦河の精神障害者の活動拠点としてグループホームや作業所を運営している。 この中心になっっているケースワーカーの方(向谷地 生良氏=むかいやち いくよし氏)の ファイトと努力、やる気には頭が下がるが,べてるの家の利用者についてはいろ考えさせられた。 生活保護を受けながら,十数人の子供を産み十分な世話もせず,子供が心の病になって苦しむとか,どう考えてもおかしい。 パソコン依存の父親(元教師)とか見ると教師という職業人の欠陥という感じが固まったかも。 (私の偏見かもしれないが)⇒コメントに続2010/04/26

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