出版社内容情報
戦前・戦中にも法制化できなかった「日の丸・君が代」が、なぜ法制化されたのか。その問題点は何か。歴史・政治・教育の第一線の著者が、その検討の多角的な視点を提出する、論議と態度決定のための本。”くにのかたち”にかかわる国旗・国歌問題を明治以来はじめて論議する機会だ。
プロローグ\'99「日の丸・君が代」問題の新局面……ほんとうに問われるべきはなんなのか◎藤本卓
「日の丸・君が代」法制化推進の舞台裏……野中官房長官の三つの読み違え◎榊原智史
「君が代」なんて、知らないよ……主役を無視した法制化議論◎北野杜宏
「日の丸・君が代」強制の二十年が福島県から何を奪ったか……誇りを奪われ、“あきらめ”に覆われる教育現場◎前野裕
“嘘を生きる”ことのシンボル……「日の丸・君が代」強制が教えるもの◎D・ラミス
変わらない日本……在日朝鮮人からみた「日の丸・君が代」法制化問題◎徐京植
`99年春、教育現場の「日の丸・君が代」
卒業式はだれのためのものか◎牧野京子
危機に瀕している学校自治◎池野真
都教委によることこまかな指示の強制◎鈴木啓
花綵列島の歴史のなかに「日の丸・君が代」をおいて視る……「日本」という国名、天皇の称号、そして「日の丸・君が代」◎網野善彦×ききて藤本卓
象徴天皇制は不問のままでいいのか……中身なき旗と歌の百五十年◎関曠野
国旗・国歌の“法制化”とはどういうことか……戦後も棚上げされつづけた課題◎小路田秦直
学校に“儀式”は必要か……「日の丸・
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