内容説明
おんなのための6つの“読む媚薬”。
著者等紹介
佐藤亜有子[サトウアユコ]
1969年、岩手県生まれ。東京大学仏文科卒業。『ボディ・レンタル』が、1996年、第二三回文芸賞優秀作となる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みぃ
1
★★★★☆ 6編の媚薬のような香りと恋愛というか愛憎(?)をからめた短編集。1作目以外はよかったと思う。どんな香りか知っていたらもっと楽しめたかなと思う。父性や母性(?)を求めているような主人公が多かったかも。せつなく退廃的な感じなのがまた良かった。2017/01/05
青豆
1
人を愛するという純粋な思い。それを狂わせてしまうものは何なのだろうか?タイトルにある媚薬とは人の心の隙に入り込む悪魔なのかもしれない2013/10/15
まり
1
題名と表紙のダークさに惹かれ読んでみました。繊細な愛の話の詰まった短編集。人間的である意味泥臭く、一見アブノーマルな感があるけど実はピュアな愛の話です。一番印象に残ったのは最後のお話。お父さんの愛情を他の男性に求め、だけどその彼を裏切り傷付け別れた主人公。3年の時間を経て再開し本当の父娘のような愛を確認し合い、お互いの人生を歩んでいこうとする結末は、一見ハッピーエンドのようにも思えるけど、問題の本質から目をそむけ出した結論のようにも感じる。2010/07/03
ひろし
0
心に秘めている愛を繊細に書いている。自分の愛の行方に不安になったり、なぜこんな気持ちになるのか解らなくなったり、これに気持ち良さを感じるのだと強く思ったり。ちょっと文章のリズムに癖があるかな?「伽羅の香り」「彼女のバラ色の爪」「ミュルラの涙」が良かった。2013/03/11