内容説明
第3回日本社会学会奨励賞(著書の部)受賞作。
目次
序章 研究の目的と意義
第1章 視座とアプローチ―自己と他者
第2章 老年学の現在
第3章 施設において老い衰えゆく身体を生きるということ―「痴呆性老人」によるアイデンティティ管理と施設介護
第4章 在宅で老い衰えゆく身体を生きる家族を介護するということ―「痴呆性老人」と家族介護者の相互作用過程
第5章 老い衰えゆく高齢夫婦の“親密性”の変容―“老い衰えゆくこと”の意味をめぐるエスノグラフィー
第6章 老い衰えゆく身体を生きる―“老い衰えゆくこと”の困難と可能性
終章 “老い衰えゆくこと”の社会学による新たなる地平へ
著者等紹介
天田城介[アマダジョウスケ]
1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。1997年日本学術振興会特別研究員(DC1採用)。2000年立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)号取得。立教大学社会学部助手。2002年熊本学園大学社会福祉学部講師。2003年熊本学園大学社会福祉学部助教授。現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科非常勤講師。主要著書に『“老い衰えゆくこと”の社会学』多賀出版。2003年3月。(第3回日本社会学会奨励賞(著書の部)受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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じょに
4
さしあたり、理論的な1・2章と、結論部の終章しか読んでないんだが(それでも約200p)、むちゃくちゃ感動的。要するに「『不可能性』から構成され得る<可能性>に対して自覚的であること(p.546)」が大事なんだよってことなんだが、とにかく記述が厚い。一例。介護老人がうんこ漏らしたのを素直に言えないことを、他者への呼応責任として捉え返す。なるほど。ふざけてる訳じゃなくね。図書館で1度目を通しておいてきっと損はない。生きていく上で。ほんま泣きそう。2009/07/15
Nanako Matsumoto
0
コース紀要2018/01/25